留学開始の時期選びは超重要!
短期留学だからといって、いつでも同じというわけではありません。時期によってどう違うのかみてみましょう。
夏は激混み
この時期は学校の人数が何倍にも膨れ上がります。
海外の学校は6月から夏休みに入るところが多いですよね。
日本の高校生も1カ月以上、大学生は2カ月以上夏休みがあります。学生にとって短期留学のチャンスです。愛子さまも今イギリスに三週間留学しています。
さらには、バカンスも兼ねて語学学校に来る大人の外国人がとても多いのです。
たくさん人がいて賑やかですが、落ち着いた環境を狙うなら、秋以降がいいでしょう。
私はイタリアのタオルミーナで7月の一か月を過ごしました。皆、午前中は学校に行って、午後は海、時々クルージングのようなアクティビティに参加という優雅な時間を過ごしていました。
秋は若者が多い
9月から12月は、大学受験のために英語を集中して勉強するヨーロッパの若者が多いです。
私はイギリスのケンブリッジでも、ロンドンでも9月に留学をスタートしました。どちらも、大学受験のために英語の公式試験対策コースを取る未成年が多かったです。彼らは12月に試験結果を手にし、クリスマス前に母国に帰ります。
とはいえ、夏前には学校にいた人たちに、学校が落ち着いた、夏はこんなもんじゃなかったってよくきかされました。夏は夏で楽しかったみたいですけれど。
冬は鬱になりかねない
冬に留学スタートはチャレンジングです。
はじめての留学は冬でした。1月31日が最終出勤日で、2月3日に出発し、気持ちの整理がつかないままだったということもありますが。ヴェネチアで2泊し、その後すぐに食事なしのホームステイでの共同生活がスタートし、その2日後には学校がスタートというあわただしさでした。
フィレンツェは冬が寒いです。「北海道より緯度が高いけれど温暖」なんて書いてありましたが、北海道の人が、北海道より寒いって言ってました。
ちょっと道に迷ったときに、言葉も喋れないのに、雪がちらちら舞っていたときの心細さといったら。
寒くて外をみてまわるのもしんどく、家の中も寒いので、ベッドの上で勉強をしていました。
イギリスも、冬は最悪の時期と言います。日照時間が短くて実際、鬱になる人が多いといいます。国もビタミンDの摂取を推奨しています。
以前の会社の同僚でも2年のイギリス留学のときに鬱になり、紫外線照射をしていたという人がいました。鬱ほどではないですが、語学学校の友達は学校に行く気が失せて結構休んでいました。
私は覚悟していたので思ったよりイギリスの冬は晴れ間が多いなと思いましたが、日本の冬の晴れの日の多さとは大きな隔たりがあります。
暖房器具の効き具合は、家によってまちまち。学校のセントラルヒーティングは壊れても修理がなかなか来ないときがありました。
寒さは心を縮こまらせます。
新しい環境に飛び込むときは、もう少し伸びやかな時期がよさそうです。
そうそう、クリスマス時期はホームステイの場合はたいてい値上がりです。気を遣いますし。
ただ、いい点もありました。クラスの人数が少な目になること。その分クラスが統合されることもありえますが。うまくいけば、少人数でみてもらえます。
また、学校全体が少人数になると、規模が大きすぎない全日制の学校では、とてもアットホームな空気が芽生えます。学校の生徒、先生を全員知っている、といったような。これもよかったです。
春はそこそこ
イタリアのフィレンツェでみていた限りですが。
大学を卒業した学生や、区切り良く3月に退職して留学してくる大人が、日本人に関してはそれなりにいます。
海外からは、アメリカの高校でイタリア語を取っているクラスの子たちが、1か月程度だったと思いますが、まとめて送り込まれていました。
結論
というわけで、一般的におすすめの時期は、秋か春になるでしょう。
しかし、冬開始は学校のタイプによってはおすすめと言えますし、夏も賑やかさを楽しむなら最適な時期と言えないこともないです。
どれくらいの期間がよいかについては、また別の機会に書きます。