私が見てきた限りでは、ケンブリッジの語学学校ではホームステイがほとんどでしたが、ロンドンの3つの学校ではシェアハウス>ホームステイ>寮の順に住む人が多いようです。
ホームステイを1か月ほど経験してからシェアハウスをするといったようなパターンもメジャーです。シェアハウスのメリットはどんなものなんでしょうか。
気楽。自由。自分のリズムで動ける
ホームステイでは、朝食は各自好きな時間に、夕食は家族と一緒に食べることが一般的です。
滞在先の家庭のルールやリズムに合わせて行動するので、大人になってからの留学は多少窮屈なところがあります。なので、その後シェアハウスに移ると、一気に自由を感じるかもしれません。
好きな時間に夕食を食べられるし、家に帰る時間が遅くなるとか、夕飯は要りませんとか、そういった連絡をする必要がありません。家族のだんらんを邪魔しないように、といった気遣いも不要。
自分が食べたいものを食事にできる
人に作ってもらう料理はうれしいものですが、夕食は炭水化物抜きがいいとか、量をコントロールしたいとか、ダイエット中の人にはちょっと厳しいものがあります。
やっぱり日本食が食べたいとか、せっかく各国の食材が買いやすいのでいろいろ試してみたいとか、そういった人にとっても自炊は魅力でしょう。
とくにホームステイで、レディーミール(あたためるだけの総菜など)などが続くと、自炊したくなります。
気が合えば、家に友達がいる感覚に
シェアハウス内の交流度合は、本当に家によります。結構交流のある家だと、会話する相手がいつつ、ホームステイとは違う独立性がいるというバランスが心地よいです。
一緒に料理を作ったり、おすそ分けしたりなんてことも。
ただ基本的にはつかず離れずの家が多いと思うので、自分に合ったコミュニケーション度合の家を探すのが良いと思います。
ホームステイより安く上げられる可能性あり
ロンドンのハウスシェアやフラットシェアの平均的な家賃は、光熱費など諸々含め、月700から800ポンドくらいのようです。
日本人のワーホリの人たちは、月500~600ポンドくらいの人が多い印象です。
ホームステイと違って、自分で節約できる範囲(主に食費ですが)が広くなります。
料理好きの場合、節約するつもりが、なんだかんだ食材にこだわってしまい、結局高くつくなんてこともあります。
人が入れ替われば、出会いも広がる
ホームステイの場合、受け入れる生徒が1人の家であれば、メンバーは変わりません。
しかしシェアハウスの場合、滞在中に人が入れ替わる可能性が低くありません。そうすると、また家の中の雰囲気ががらっと変わり、ちょっとした新しい風を感じることができます。
一時にさまざまな国籍の人の生活ぶりを見るチャンス
これは結構興味深いメリットです。イタリア人がよく電話でしゃべっているなとか、イギリス人が料理するときはオーブン使用が多いなとか、そういうステレオタイプな部分もありますが。
いかに海外では夜にシャワーを浴びる人が少ないか、なんていうのも感じるかと思います。(出かける前にシャワーを浴びる人が多いようです)
冷蔵庫が共用なので、ああこんなものを買っているなとか、知らず知らずのうちに他の人の生活を観察することになります。
日本人向けの物件なら炊飯器がある
日本人ばかりが暮らす物件も結構あります。
意思疎通が楽であったり、自身の考える常識が通じやすいということがあります。
またなにが清潔かという感覚が近い人が多いのが最大のメリットでしょう。
そして炊飯器があるのは結構なメリットです。日本人がいない家にもたまに炊飯器がありますが、期待しないほうがよいでしょう。