留学というと、学生時代にするものというイメージはありませんか?
たしかに若い人は多いけれど、30代、40代の留学生も少なくありません。時期によってはクラスメイトのほとんどが社会人のことも。世界では、大人の留学は普通のことです。
私は人が留学する理由に興味があって、色々な人に会うたび質問していました。どんな大人がどんな理由で語学を勉強しているのか、みてみましょう。
まずは英語を勉強しにきた日本人から。
英語
日本人
会社から派遣されてきている人たち。みんな30代でした。期間は1カ月から3か月、マンツーマンレッスンを中心に集中レッスンを受けていました。研究者やIT系など技術系の人々が多かったです。会社がすべて費用を用意してくれているので、とっても羨ましく思いました。
イギリスでやりたいことがあって、滞在したいために短期学生ビザを取って語学学校に義務で来ている人もいました、帰国子女で英語ができるのに。ですが、自費で来ている人はたいていが初級から中級レベルで、よりよい人生のために趣味で勉強している人が多かったです。
欧米
9月から12月は、大学受験のために英語を集中して勉強するヨーロッパの若者が多いです。この時期は若者が多めに見えるかもしれません。
大人の留学生では、自国での有利な転職のため、英語の試験を受ける必要があるということで、イギリスに来ている人にも結構会いました。
- 銀行員(30代前半、フランス)
- 物流のしくみを管理する人(30代後半、フランス)
- 設計士(50代前半、フランス)
- 銀行員(40代前半、イタリア)
- 獣医(30代前半、スイス)
- 看護師(30代前半、スウェーデン)
転職のためでなく、今やっている仕事のために来ている人も当然います。ホリデーが長いので、留学が実現しやすいようです。大学教授(40代後半、、スペイン)は、仕事をリモートでやりながら、語学学校に来ていてとても忙しそうでした。
イギリスで仕事をみつけるため、イギリスでよりよく働くために来ている人も。
- 飲食業(20代後半、イタリア)
- インストラクター(30代前半、ポルトガル)
南米
移住してきたブラジル人が、ジャーナリスト、弁護士としてイギリスで働くために語学学校に通っていましたが、既にスピーキングが達者な人々でした。
出稼ぎで来ている人もいました。コロンビアなど、物価が全然違うから、労働ビザなしで闇で働いている人々が割といます。飲食業や清掃業など、忙しい合間に学校に来ていました。
また、自国の仕事のために来ている人で、志が高い人にも出会いました。
イタリア語
日本人
イタリア語の場合は、フィレンツェで音楽コースもある語学学校だったので、ピアノや声楽のスキルアップで来ている20代、30代がいました。
料理人とか、かばんや靴、ジュエリーの職人さんで、修行のために語学学校に行く人も街にはいっぱいいました。20代、30代ですね。
趣味で勉強をしている大人も、40代、50代の人々に数人会いました。
また80代のお金持ちの男性がフィレンツェのホームステイに来た例もあります。片言のイタリア語で、「うち(日本の家)は広いから一緒に暮らさないか?」と口説いてきたと、ホストマザー(60前後)が笑ってました。
欧米
アメリカ人がいっぱいいました。だいたいがイタリア系の人々です。年代は様々。やはりルーツだから、と言っていました。
夏にバカンスついでに、リゾート地であるタオルミーナに来ている人も。午前中勉強し、午後はビーチで過ごす日々です。
イタリア国民だけど、ドイツ語がメインの地区があって、そこの住民もよくみかけました。
他のヨーロッパの人々も、夏の間は気軽に留学しているようです。
こんな風に、大人留学生、まったく珍しくありません。1週間だけの人もいたので、そんなところから試してみてもいいかもしれませんね。