いい年して、いや、若くても、こんなタイトルはどうかと思いましたが、私だったら嫌悪感とともに興味がわいて見に来てしまう...。たくさんの人にブログを見に来て欲しかったので、あえてつけてみました。
アジア人で、アラフォーといっても44歳で、若くてキラキラしているわけでもない人が、あらゆるバックグランドを持つ人々が集まる場で一番人気って客観的にみてなかなか貴重かもしれないと考えました。自分の胸にしまっておくのではなく、留学のプロとして情報共有をするべきかと思いました。。
この年になると、一番人気になりたいという発想がそもそも無い人がほとんどでしょう。ですが、いくつになっても、人から好かれて優しくされるのはうれしいものです。
みなさんのヒントになりますように。
これまでの人気具合
この見出し、かなり悪ノリしてます。
ですが、イタリアで2か所、イギリスで4か所の語学学校でどんな状況だったのか、まずは書くことにします。
イタリア留学
最初のフィレンツェの語学学校では、日本人とつるんでばかり。タオルミーナの語学学校には日本人がほとんどいなかったのですが、違う国の友達は1人しかできず(しかも違うクラス)、クラスでの社交は全然でした。語学コンプレックスや外国人コンプレックスで壁をつくっていたので、ペアを組まされた生徒が嫌がってたときさえありました!結構傷つきましたよ。
イギリス留学1回目
なので1回目のイギリス留学(ケンブリッジ、5か月)では、イタリアでの失敗は繰り返すまいと、頑張って自分からいろいろな人に話しかけたり、イベントに参加するようにしました。顔が広くなり、廊下を歩けば声がかかります。「学校イチ、フレンドリー」と言われるほどに。
イギリス留学2回目、3回目
2回目のイギリス(ロンドン)では、テストの結果が名指しで褒められることはあっても特に目立つことはなく、クラスの若くて元気なグループの陰で、それなりに社交して、あっという間に4か月が終わりました。
3回目のイギリス(ロンドン)では、3か月だけカランメソッドの学校に通いました。他の生徒からペアになりたがられることが多かったし、先生や生徒たちが例文をつくるときに私の名前を組み込むことが多くありました。帰国するときには、カランメソッドが自宅でも続けられるように教材のデータ一式を送ってくれた生徒もいて(結局やってない)、皆に良くしてもらっているなあと感じていました。
イギリス留学4回目
4回目のイギリス(ロンドン、今回)では、最初ブルーな気分で過ごしてたせいか、もしくは私の日本語アクセントが敬遠されたのか、一旦ペアを嫌がられたときもありましたが!その彼ともいつの間にか仲良くなり、クラスで存在感が増していきました。たとえば練習問題を1問解いたら、次の生徒を指名していくシステムでもすぐに名前が呼ばれるなど、そういったところで感じました。先生が例文をつくるときに私の名前を組み込むことがよくあったのも感じていました。
そしてオンラインに移行してから特に、私とペアになったのを喜んだり、会おうと言ってきたりする生徒が増えたような実感がありました。
さて、今回なぜ一番人気だと思ったのか。こんな会話があったからです。
あるときのこと、私が連日違う生徒と会っているのを知った先生が「Shioはソーシャルバタフライ(友達をつくるのが好きな人)ね」と言ったら、ほかの生徒が「先生、それは違う。Shioがソーシャルバタフライなんじゃなくて、みんながShioに会いたいの」と。先生も、「Shioは人気なのね!」と言うと、さらに違う生徒が「じゃあみんな、Shioを日替わりで独占すればいいね」みたいなことを言っていて、いったいなんなんだこれは...といい意味でフリーズしてしまうような会話があったのでした。
その理由とは
赤裸々に、普通の神経をしていたら絶対に人に言わないような幼稚とも思える話をしたのには、訳があります。冒頭にも書きましたが、今後留学する人に、ヒントにして欲しかったからです。
語学学校慣れしているのは事実ですが、どうしたらクラスの人々とうまくやれるのでしょうか。
他の人の評価「ほんわかしてる」、「よく気が付く」
先生は、「Shioが人気なのは、laid-back(のんきな、くつろいだ)だからじゃないかな」と言いました。他の生徒は、私とペアワークのときに「さっき例文のミスに気付いたよね。私は気付かなかった。(勉強に限らず)そういう、みんなが気づかないようなところに気づくところがあるから、みんながあなたを好きなんだと思うよ」と言いました。
口数が少ない
個人的には、口数が少ないので、みんな好きに話せるっていうのもあるんじゃないかと穿った見方があります。彼らにとって聞き上手といいますか。そうならば、スピーキングが苦手でも友達はできるという証明になります。
ほかにこれが理由かなと考えられるものがいくつかあります。
愛想、笑顔
目が合ったときに愛想よくするとか、ペアが誰か分かったときにうれしそうな反応を示すとか、話すときに笑顔を向けたりするとか、「敵じゃないですよ」とアピールするようにしていました。
授業中のゲームなどは、自然とエキサイトしてしまうので、恥じらいを忘れてノリよく。
今回の語学学校で、オンラインレッスンになってからより人気が出たのは、オンラインだとマスクをしないので、表情が見えやすかったからだと思います。
相手に関心を持つ
ペアワークでやるべきことが終わったときに、個人的な質問をする、相手の話の中で面白かったところにどんどん質問するなどしていました。基本的には関心を持たれるとうれしいはずです。私の場合は喜ばせるためではなく、文化ギャップや自分とは違う考え方など、本当に興味津々で聞いてました。
クラスに新しい生徒が入ってきたときに、先生が「質問あるひとー」と声をかけても質問する生徒は少ないです。そういうとき、実際興味はあったのですが、絶対質問するようにしていました。
名前が呼びやすい
タオルミーナで同じ家にホームステイになった生徒が、私の名前がうまく発音できないといって、ニックネームを付けてくれました。
次のケンブリッジの語学学校では、入校時の書類にニックネームを書く欄があったので、それを使うようにしました。
どんな母語の人であっても発音しやすくて、短くて覚えやすいニックネームです。自己紹介すると、みな「それなら覚えられる!」と思うみたいで、私のニックネームをきくとホッとする人が多いです。
特に人気にもならなかった2回目のイギリス留学(ロンドン)では、ニックネームを使う文化がなかったので、本名を名乗っていました。
その後3回目と4回目は、人気が出なかったのはニックネームを使わなかったせいでは?と思い、ニックネームを使ったら、また人気が出たのでした。
なので、みなさんも、そういったニックネームを用意していった方がいいと思います。
印象に残るような話をする努力
語学学校では、「昨日何をしたのか」を話すチャンスが結構あります。そういうときに、「昨日は買い物に行ったあと、友達と会った」みたいなので終わらせないようにしていました。できるだけネタをみつけるようにしていたので、「ストーリーテラー」だと言われたことも。
またペアワークとかで話をするときも、無理のない範囲で退屈にならないようにしていました。
我慢しない、マイペース、主張もする
授業中は先生にバンバン質問します。他の生徒の迷惑になるかもとか、もう気にしません。
また先生に対して、学校のやり方がおかしいとか、皆の前ではっきり意見していました。
さらにペアワークで相手の話が長すぎるときなど、ときどき遮っていましたが、相手の気分をそんなに害していなかったようです、どうやら。
そんなわけで、休憩時間にコーヒーショップに行くときとか、ひとり行動もそれなりにありましたが、まったく問題ありませんでした。
その他、知っておきたいこと
ちなみに、モロッコ出身の医者などにいたのですが、人種差別主義者なのか女性蔑視なのか、そういった生徒には冷たい態度を取られました。イスラム教徒の男性(トルコのぞく)のなかに、たまにいる傾向があります。
ノートをマメにとって、宿題をやって、モゴモゴせずに大きな声で発言していれば、たいていの先生には好かれるでしょう。
基本的に、相手が日本人であっても通じるようなコツが多いかと思います。ある意味同じ、でもより分かりやすくってところかと思います。