短期専用のシェア型フラットで起きたこと。
その日は私の誕生日。ロックダウン中なので友達には公園で祝ってもらい、ステーキ肉とケーキを買って帰ってきました。
それらを冷蔵庫に入れるべくキッチンに向かうと、バスローブ姿の新しいゲストに遭遇。よく見ると、その女性は私が大嫌いな語学学校の臨時の先生だったのです。私からマスク装着を頼んだくらい、マスクが苦手ですぐに外してしまう先生。よりによってなんで誕生日に遭ってしまうのか。。。
先生は、ふだん母親と暮らしているのだけれど、その生活に息が詰まったのと、仕事のために2泊しに来たと言うことでした。(本当はロックダウン中は泊まるところがない人以外はホテル利用は禁止されているのですが)
先生は、シリアルと豆乳を、食べきれない&飲み切れないから自由に使ってと言いました。ありがたいけれど、自分で朝食の用意をしているので大丈夫と答えました。
その夜、先生は夜中過ぎにバスルームに来ました。バスタブにお湯を溜めてゆったり浸かっています。バスルームに隣接する私の部屋には音がかなり聞こえてくるので、寝かかっていたのに起きてしまいました。しばらくして電気を点けると、ドアの下にメモ書きがあるのを発見。「あしたsushiとプロセッコを用意するので一緒にどうですか?8時は?」と書いてあります。
ロックダウン中ですが、同じフラットの住人ならば一緒に食事をしても問題ありません。でも私は帰国に備えて一層コロナを警戒しなくてはならない身なので、一緒に食事はできません。
私がマスクにうるさいのを知っているはずなのになぜ?!これもご縁と思ったのか?仮にも先生だし、どうやって断ろうか、どう言ったら失礼ではないのか。そんなことを考えていたら眠れなくなってしまいました。
翌日、もらったメモの裏に断りメッセージを書いて、先生の部屋のドアの下に置きました。実は帰国が近いから、共有スペースでもマスクをして、長時間他の人とコミュニケーションを取らないようにしている、など、自分の状況を伝えつつのお断わりです。
そして数時間後、気づけば2枚のメモ書きがドアの下にありました。元のメモに付け加える形で新しいメモがありました。そこには、先生は誘っていないというメッセージが!もう一人の住人だろうということが書いてありました。
メッセージには名前が書いてなかったけれど、状況から先生だと思ったし!もう一人の住人とは2~3週間前から一緒だったけれど、これまで誘われていなかったし!紙の切れ端だったので、2泊だけの先生のもので、もっと長く滞在していて美術の仕事をしているもう一人の住人ではないだろうという推測もありました。
そういえば、前日、いつもより長くその住人と会話したのでした。メモ書きの返事をそのままその住人のドアのところに置きました。
気まずかったのと寝不足で体調が悪かったので早めにベッドに入りました。また先生が1時過ぎに入浴したので起きてしまいましたが。
翌日先生はまたメモを置いていきました。豆乳とシリアルをどうぞと書いてありました。持って帰るのが面倒だったのでしょう。ありがたくいただきました。
また誘ってくれた住人は、その後私がキッチンにいるであろうときは、できるだけマスクをしてくれるようになりました。申し訳ないけれどありがたかったです。