語学学校の休憩時間はみな、何をしているのでしょうか。
教室内に残っている人は、スマホをいじる、ほかの生徒と会話を始める、おやつを食べる、など。教室の外に出ていく人は、トイレに行く、コーヒーショップに買いに行く、煙草を吸いに行く、など。
その日私はコーヒーショップでテイクアウェイをし、一緒に戻ってきたクラスメイトが学校の建物の前で煙草を吸い始めたので、それに付き合ってコーヒーを飲みながら立ち話をしていました。
すると、女性が彼に声をかけてきました。いつも尖ったファッションをしている学校のスタッフです。とても親しそう。スタッフと生徒とは思えないほどに。なぜだろうと思っていたら。
それに気づいてか、クラスメイトが「彼女のこと知ってる?僕のいとこなんだよ」と言いました。
それを聞いて最初は信じませんでした。イギリスから遠く離れた日本からやってきた私には、語学学校内にいとこが存在するといった状況がかみ合わなかったから。
そもそも彼は、奥さんと一緒にクラスは違うものの通学していました。このパターンはよくあるので認識できていたのですが。
「学校に奥さんもいて、いとこもいるの?」ときいたら、「実は今、学校にもう3人いとこが通っている」と。
彼と奥さんは飲食店勤務で、コロナの関係で1か月仕事が無くなったのでこれを機にと語学学校に通っていたのでした。きっといとこも同じような状況なのでしょう。
なにがなんだか。そしてスタッフのいとこの集客力たるや。
ほかにも、やけに仲がいいと思ったら、スタッフのシェアメイトが生徒として来ていたパターンもありました。