語学学校の生徒と先生のコロナ意識

【最新】現地の様子

生徒はきちんとマスクを装着しているのか

先日は、語学学校のコロナ対策として、クラスの規模を半数以下にし、校内では全員マスク着用で、サニタイザーが教室に設置されているという大枠を紹介しました。

そういったルールのなかで、生徒たちや先生はどんな様子なのかというと。

授業が始まってもマスクをするのを忘れているとか、鼻をマスクから出しているとか、ずり下がったマスクから話すたびに口が見えているとか、完全に顎マスク状態とか、結構あります。

大学生なのかとか30代以上なのかとか年齢は問わず。少ないサンプルですが、南米出身の男子生徒にありがちです。

たしかに、マスクをしていると発音しづらい、音がこもってしまうということがあるのですが。

街中ではマスクの装着がいまいちでも日本人と違って慣れていないから仕方がないかとあきらめもついたのですが。授業は90分×2本、つまり3時間と長丁場です。ある程度は覚悟していたものの、学校の「いかなる時もマスク着用」というルールを信じてやってきたので、予想外の事態でした。

マスクをしていない生徒に対する先生の反応

校内ではいかなるときもマスク着用というルールですが、マスクをしていない生徒に対し、先生は何も言いません。まだ20代でリスクを感じづらいせいかもしれません。先生も休憩のあとに装着し忘れていたことがありました。

仕方がないので、わたしはマスク警察になりました。できるだけポップな感じで、指摘しました。すると、みなうっかりしていたという感じで直すのですが、一介の生徒でありながら出過ぎたまねをしていることが辛くて。「アジア人の私はマスクに慣れているけれど、みな慣れていないものね」などフォローしても、罪悪感のダメージは薄まりません。

しかし、マスクなしの人を見ると気になって仕方なく、思考が止まってしまうので、最初の週に5回以上指摘することになりました。

そのうちの1人で顎マスク率が高い大学生が、まったくマスクをしていなかったので指摘をしたときのこと。顎を撫でながら、「だってかゆいんだもん」と言いました。

するとその瞬間、先生は「あー、わかるよ、わかるよ!しなくていいからね」と。

かゆいのが顎まわりであり、口まわりでないのなら意味が分からないと思いましたが。皮膚トラブルであれば仕方ないかと納得しようと思いました。

しかし、その後、これ幸いとまったくマスクをしなくなった彼を見て、ほかの人も顎マスクをしたり、まったく装着しなかったりし始めたのです。とくに途中から入ってきた生徒は、授業中にマスク外してもいいのかと思ってしまいます。

マスク警察も疲れてしまって、しばらく指摘を止めていました。

そんな風にマスク率が下がったなか、新入りの顎マスクの生徒と近距離で会話の練習をすることになりました。

マスク警察出動

「悪いんだけどマスクしてもらえる?マスクをしていない彼は皮膚トラブルがあってね・・・」と相手に言いました。そしたらすぐにマスクを直してくれたのですが、その自称皮膚トラブルの彼は当然といった感じの調子に乗った顔をしています。もう我慢できなくなりました。

「あなたもね。かゆいのはわかっているけれど。でもきっとやれることがあると思う。布とか、かゆくなりにくい素材のものを探すとか。」と言いました。

その後先生に、授業を中断したことを謝りつつ、「過敏になっていて申し訳ないですが、私がこの学校に決めたのは、いかなるときもマスク着用という学校のルールを見たからです」と主張しました。

その後、先生は事務室でスタッフと話をし、自称皮膚トラブルの彼を呼び出し、事務室に置いてあるマスクを装着させました。

一安心かと思いきや、また顎マスクになっていたりして、私の決死の主張の意味がないじゃんと思ったりもしましたが、それ以上はもう指摘するのを止めました。

なお、教室の換気については、先生が無頓着だったので、率先してやるようにしました。外の騒音が入ってくるので、いつも開けているわけにはいかなかったりしたのですが、休憩時間などは特に開けるようにしました。

その後の先生の変化

そんな働きかけの結果、先生も換気を心掛けるようになりました。自称皮膚トラブルの彼がマスクをしていなかったのに気づき、予備のマスクを手渡したりするようになったのも大きな変化でした。

先生が最初から熱心だったのは、サニタイザーを使うことでした。プリントを配るとか、ホワイトボードのペンを渡すとか、絶対サニタイザーを手に塗り込みます。マスクについては、たまにマスクをペロッとめくって、舌を歯で挟んだ様子を見せて「th」の発音をしたりしています。

イギリス人はどうも、サニタイザーには熱心ですが、飛沫に無頓着な印象があるのですが、ここでもそうでした。

授業中に突然事務連絡をしにくるスタッフの顎マスクはさすがに注意できないですし、休憩中に顎マスクで食べ物を食べながら大声でしゃべる生徒に指摘するのはもう諦めましたが。

イギリスは感染拡大中で、ふたたびロックダウンかと噂される段階です。語学学校のクラスはメンバーが入れ替わり続ける場であるので、自分が疲れない程度に授業中に限ってマスク警察を続ける所存です。

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