カウンシル・フラットとは、イギリスの公営住宅を表します。今まで短期ながら4軒ほど滞在したことがあるので、その経験をお話しします。
カウンシル・フラットとは
カウンシル・フラットは、シングルマザーや低所得者などが優先して入居できる集合住宅です。
これまで見てきた限りでは、こげ茶や薄茶のレンガや白い壁の建物が多く、この画像のように、おもに緑のプレートに管轄区名とフラット名が書いてあるのが特徴です。
建物全体が賃貸ではなく、以前に買い上げたプライベート物件が含まれている場合もあり、ある程度金銭的余裕がある人が住んでいる場合もあるそうです。
おそらく、フラットシェアで暮らす場合はこのプライベート物件になるでしょう。
4軒がどうだったのか、まとめてみました。
部屋の特徴
他の物件と比べ、壁が薄いようで、上や横の部屋の音が結構聞こえます。
同じ家の中にある隣の部屋は当然よく聞こえます。
違う家でも咳や話し声、テレビの音、トイレの音、足音が結構響きます。
部屋をリノベーションしている場合は、バスルームやキッチンがしっかりしている場合もありますが、あまり手をかけていない場合はバスルームが非常に簡素だったりします。
家賃
家賃は平均より安いところもそうでないところもありました。
シェア(個室あり)で1泊£25(Zone2)
シェア(個室あり)で1か月£600(Zone1)
シェア(個室あり)で1か月£700(Zone2)
AirbnbのStudio(ワンルーム)で4週£1310(Zone2)※ロックダウン時
住人の様子
皆が皆そうではないのですが、奇妙な人もいます。
フラットA:なぜか追いかけっこしていた上半身裸の男性と服を着た女性
フラットB:上半身裸で、隣の部屋であるうちの前のスペースに洗濯ものを干す男性。隣の建物からは夜12時を過ぎてもガンガン音楽が聞こえる。
フラットC:階段に座り、自分のスカートの中に手を突っ込みながら電話をする女性
黒人が多い印象です。
偏見を持つのもよくないのかと思いますが、共有部分が片付いているところもあれば、建物全体のメインドア入ってすぐの室内にティッシュを捨てているような民度が低い人がいるのも事実。直接的な被害にあったわけではありませんが、なんとなく治安に不安を感じます。
Airbnbの場合は下見がないので、事前に問い合わせない限り、分からないでしょう。フラットシェアは下見があるので、見て確認するのがよいかと思います。
追記
先日、この元カウンシル・フラットのStudioにいたときチャイムが鳴り、のぞき窓からみたら女性の2人組が見え、チェーンをかけたままドアを開けました。
ボランティアで食品を配布しているとのことで、箱を抱えています。
「すみません、今渡せるような食品が無いかもしれないんですけど」と答えたら、
「違うんです。配りに来たんです。お好きなもの1つどうぞ」と言われました。
断ったのですが、ここはカウンシル・フラットなんだと改めて意識するとともに、さまざまな思いが駆け巡りました。