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世界一厳しいと言われるイギリス入国。そのためにひどく心配したことが2回あったので、そのときの記録を。
短期学生ビザ
イギリス入国審査への募る不安
昨年の夏、イギリスの入国審査について調べれば調べるほど不安になっていた。
今思えばそんなに心配することはなかったのだけれど。
イギリスで語学学校に行くには、短期学生ビザという最大6か月有効のものを、入国審査のときに取る必要があるということだった。
もしもうまく取れなかったら、せっかくエネルギーを使ってここまで来たこと、みんなに送り出してもらって来たのに、日本にとんぼ帰りではあまりにもみじめだと考えたからだ。しかも、予め支払っていた語学学校やフラワーアレンジメントスクールの頭金とか、Airbnbの予約とか、フライト代とかすべてがおじゃんになる。
その前に入国したのは4年前に数日間だけだったが、イギリスは入国するたびに難易度が上がっていくという。ネットで調べれば調べるほど、恐ろしくなっていた。
留学はエージェントに依頼せず、自分で調べて直接申し込みをした。一番参考になったのがこちらのサイト。学校選び、ビザについても詳しく書かれていた。
心配した要素
- 語学学校の前に2週間のフラワーアレンジメントスクールに行くことにしていたが、その分が認められるかどうか(スクールによると、普通は入学許可証は発行しないと)
- 語学学校の前に1週間の旅行に行くのが引っかかったりしないか
- 語学学校に通う間の家を最初の1週間分しか事前に決めていないこと。シェアハウスを探そうと思っていたので。それが滞在先の情報が足りないことに結びつくのか
- 滞在費用証明として、残高証明書を英文で発行してもらったが、果たしてそれで事が足りるのか。それとも履歴が必要なのか(サイトによって情報がさまざまだった)
- 語学学校の後に10日程旅行に行くつもりで、その日程に合わせて帰りの航空券をとったけれど、認められるのか
対策として、「クオリティイングリッシュ認定校」という質の良い学校を選択したり、フライトの予約が変更可の航空券を選んだり、繰り返し情報を調べるくらいしかできなかった。
いざ入国審査へ
ヒースロー空港で入国審査の長い列に並びながら、緊張は高まっていく。
自分の番が来たときは、できるだけ感じよくしようと思って、元気に挨拶した。必要書類を渡す。
帰りのフライトについての書類などをみて、あっという間にスタンプが押された。
6カ月許可!何の質問もされなかった。
それまでの憂鬱が一気に吹き飛んで、とても前向きな気分になった。
それにしてもスタンプは、Short-term Studyでなく、Student なのだな。
6か月許可されたのをいいことに?結局語学学校を延長し、6か月ほぼぎりぎりまでイギリスにいた。何かあるといけないので、念のため2月27日に出発し、28日に日本に帰ることにした。(そのため、たった1日、日本にいたがために、国民健康保険を何万も払うはめになるとはこのとき知る由もなかった)
4か月後の再入国
心配した理由
そして先月の7月中旬、ロンドンに行った。これも本当に入国できるのか心配だった。
というのもビザなしの場合、イギリスは年間180日しか滞在できないという情報を読んだからだ。
私は短期学生ビザというのを取ったけれど、事前に大使館を通して取得したものではなく、空港で取得しただけだから、観光ビザ(ビザなし)と変わらないのではないかと思ったからだ。しばらくネットで調べたけれど分からなかった。
今回ロンドンはたった3日間の予定だったけれど、前回の滞在は日数を数えたら180日間だったので、もし短期学生ビザがビザなしと呼ばれるものだとしたら、オーバーすることになる。
また、前回4か月の滞在を申請しながらも6カ月OKとパスポートに書かれたから、2か月延長した経緯があった。ネットの情報によると、最初の申請した日数がデータとして目には見えないけれど残っているはずというのだ。そうであれば、私は違反をしたことになる。
いっとき、EUの就労ビザがあれば、それをベースに判断されるから、以前の滞在記録とか関係ないのでは?と考えるようになったけれど。その後、就労ビザは全く関係がないという書き込みも読んだ。
1回入国拒否されると何年も響くなど、恐ろしい情報がネットでは山盛りだったが。
だけど、大好きなイギリスに早く行きたかったし、知り合いに会いたかったし、前回の出国から半年開けた9月まで待てない。
とにかく入国審査は、運だ、審査官次第とみんなが書いていたので、そう考えることにした。
だめだったら、皆に予定キャンセルの連絡をするしかない。宿泊料等のダメージは諦めるしかない。と腹をくくった。
スタンステッド空港にて
家を考えられないくらい早く出て、ケルンの空港から飛んだ。ロンドン到着が朝7時くらいに到着で早かったせいか、Non-EU住民の列はがらがら。それはうれしいと思いながら、あっという間に自分の番に。
前回イギリス滞在を延長した理由を示すものとして、語学学校の領収書なども持参していたが。
審査官にドイツで働いていて友達に会いにきたということを話したら、それはいいね!と言われ、自分は寿司が大好きだという話をされるという予想外の事態。笑顔で対応していたら、あっさり入国のスタンプを押された。
・・・今までの心配はなんだったのか?!
次からは心配しすぎないようにすることにする。白髪が増えてもいやだし。